日本ハムが日本シリーズを制しました。札幌ドームの熱狂振りはすごかったですね。 ソフトバンクが九州でファンをつかみ、ロッテが千葉で成功しました。 球団の再編騒動や選手会のストライキを経て、球団、選手ともファンを意識し、 プロ野球界に新しい流れが生まれきたように感じます。 この流れに一役買ったのが、言うに及ばず新庄選手でした。 「これからは、メジャーでもなく、セリーグでもなく、パリーグです」と 宣言して札幌ドームを盛り上げることに、徹底的に取り組みました。 打率などの実績数字としては目だったものが無く、タイトルにも無縁で、 時には、パフォーマンスばかりと批判されたこともある彼が、 ここまで成果を挙げたのは何だったのでしょうか? ファンサービスという目標を明確にして、何を言われてもその事のみに集中し、 自分の強みを最大限に活用し続けた彼の行動は、まさに「選択と集中」でした。 一選手の「思い」と「行動」が、これほどまでに周囲に大きな影響を与えられる ことを、あらためて知った日本シリーズでした。