標準品の販売に取り組む弊社の考え

弊社は2006年に『タイルライフ』を開設し、アウトレット品タイルを市場に還元する仕組み造りに取り組み、標準品タイルついては、タイル関連企業様が情報発信できる『タイルナビ』を2010年に開設し運営して参りました。

アウトレット品の場合は、出品企業が自社のイメージを守りつつ思い切った処分価格を提示できるように、弊社が運営主体となり企業名を伏せる役割がありますが、標準品の場合は、その役割を必要とせず、市場環境が整えばメーカー様や卸業者様が運営主体となる時期が来ると考えています。

タイルナビ』は、タイルの関連企業が集まって情報発信をすることで、ひとつの流れをつくり、従来の商流と融合した新しいネット販売のステージへの架け橋とするためのWebサイトとして開設し、機が熟すのを待つ予定でした。

当時は、標準品のネット販売は時期尚早で業界への影響も大きいと判断しましたが、最近ではインターネットの建材通販が普及し、大手メーカー製タイルや美濃焼きタイルを独自で価格設定して販売するネットショップも散見されるなどの市場の変化も見受けられるようになりました。

インターネットで建材を購入する客層と従来の商流の客層とは、その購買行動に違いがあります。出品企業様に価格設定を任せることで、ある程度は既存のタイル市場との住み分けも可能だと考えました。

また、現状ではタイルの情報が、圧倒的にエンドユーザーに届いておらず、まずは情報を隅々まで届けることが肝心とも考えており、タイル組合でも様々なタイルの需要喚起の対策を講じておられますので、弊社でも何か協力できればと思います。

タイル等の建材は、大手のインターネット・ショッピングモールで流通している一般消費財とは違い工事が伴って完成する半製品ですので、各社個別の取り組みで秩序の無い直販だけの機能では、将来の建設業界に適合した商流にはなり得ないと考えております。

これは、弊社の今のビジネスを否定する考えになりますが、次のステージに進むためには、足がかりとなるもう一段階が必要だと考えました。

流通への配慮も必要なのですが、まずは、来るべきネット販売の前段階としてインターネット市場を切り開くことを優先すべきと判断し、弊社が運営主体となって、標準品のネット販売に取り組む決心をいたしました。

アウトレットタイルを再び市場へ還元する流れが、多くの出品企業様の参加によって実現したのと同様に、標準品においても、多くの企業様のパワーを結集することで、一定の秩序の元に新しい流れを生み出せるものと考えております。

インターネットで誰もが自由に情報を入手できるようになったことで、企業には、今まで以上に専門性や独自性が必要になってきました。
既得権や情報の秘匿性で守られていた企業の役割は失われ、市場の中でしっかりと役割を担う企業や新たな価値を創出する企業が躍進しています。

弊社は建材のインターネット専業の企業として役割を担いたいと考えています。
インターネットとリアルを融合させ、建材流通に必要な変革を起こすため、今後も、便利なサイトを目指してシステム開発などに経営資源を集中して参ります。

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