野茂選手の偉業は、誰もが知っての通りです。 彼が米大リーグのドジャーズに移籍した当時、米球界はストライキの影響で 人気低迷に苦しんでいた。そこへ太平洋を渡ってきた「トルネード」が旋風を 起こし、「ノモ・マニア」と呼ばれる熱狂的なファンを全米に誕生させ、 スタジアムに観客を呼び戻しました。 95年のアジア人初のオールスター戦先発、日米通算201勝に、史上4人目の 両リーグでのノーヒットノーラン達成など、後に続く日本人選手に大きな扉を 開き、充分すぎる勇気を与えました。 その彼が「引退する時に悔いの無い野球人生だったという人もいるが、自分は 悔いが残る」とコメントしました。 彼と三振かホームランの真っ向勝負で、たくさんの名勝負を残した清原選手も 「あれだけ誰も成し遂げたことのないことをやり遂げた男でも、“悔いが残る”と 言う。そこに野茂の凄さを感じた」と言っています。 ドジャーズから移籍後、マイナー落ちから不屈の精神で再び輝き、速球と フォークが軸の投球スタイルを変えず、常に寡黙で周囲に流されない一徹な彼が、 何を思って“悔いが残る”と言ったのか? 裏切り者呼ばわりされて始まった米大リーグへの挑戦から13年間の計り 知れないプレッシャーと、多くの逆風に立ち向かってきた彼のこのコメントは 奥が深すぎて、凡人の私に解かるはずもないことです。 今後、彼が野球人生をどうおくるのか興味があり、今後の活躍をひっそりと 応援して行きたく思います。 野茂選手のプロ野球人生の始まりともいえるプロ初勝利17奪三振 http://jp.youtube.com/watch?v=rdmEhcQZaew&feature=related