「確認のスキル」について
今回は、「5つのコアスキル」の最後の「確認のスキル」についてお話します。

「確認のスキル」とは、相手にとって重要なことを3つの視点で
確認しつつ、“気づきを”を促すスキルのことです。

まず第1の視点は、「目標」についての確認です。相手が何を
目指しているのかを思い出させ、最後まであきらめずに目標に
向かわせるために必要となります。

例えば、困難な目標に対して自信をなくしている場合などに、
「質問のスキル」の未来質問などを駆使して、
モチベーションを上げつつ、確認するわけです。

第2の視点は、「現状」の確認です。日常の業務に忙殺されていると、
相手は目標だけでなく、今の自分の状況すら見失うことがあります。
コーチは相手が客観的に自分の置かれている状況が把握できるように
サポートします。

例えば、相手が混乱している時には、まず、相手の価値観や、
相手が何かを選択する場合の基準を思い出させ、それに照らし合わせて
今の状況を見直すよう支援するわけです。

第2の視点は、「成功体験」の確認です。一般的に、人は成功体験より
失敗体験の方をよく覚えており、こうした記憶は、
困難に直面した際にはマイナスに作用することが多いようです。

そのため、コーチは相手に過去の成功体験を思い出させ、
相手が持っている可能性を最大限に引き出す手助けをすることになります。

以前に「質問のスキル」の中で過去質問は避けるように
お話しいたしましたが、成功体験の振り返りは例外となります。

「確認のスキル」とは、相手が、過去の成功体験などで自分の
能力に気づき、今の自分を冷静に見つめなおし、自信を持って
目標に向かえるように、ひとつずつ確かめながら前進できるように
サポートするスキルと言えます。

次回は「確認のスキル」の補足事項についてコメントいたします。
どうぞお楽しみに(@^^)/~~~
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