再び、コーチングについて
少し間があきましたが、引き続きコーチングについてコメントします。

スポーツの世界で生まれたコーチングの考えは、選手が主役という考え方に
基づいています。「コーチがあれこれ細かく指示しなくても、選手は自分で
矯正する能力を持っている。」という発想です。

数名のコーチが、フォームの欠点が治らない選手に「ここがダメ、あそこを
直せ」と「言葉で」指導しても一向によくならなかったのに、鏡の前で自分自身の
フォームを見せたところ、ようやくフォームの悪癖を自ら認識し、すぐに
直ってしまいました。

これは、本人自身の目で見て、自覚することで、はじめて「何が悪く、どう直さ
なくてはならないのか」の真意が理解された事例です。指導よりも、本人の
「気付き」を促すコーチングの基本スタンスです。

試合中に選手の置かれている状況が目まぐるしく変化するサッカーなどは、
選手自信が「誰が」「何を」「どうするのか」を瞬時に判断しなくてはなりません。
監督の判断をいちいち仰いでいる時間的余裕はなく、自分で最善の選択ができる
よう、日頃から状況判断力訓練が必要となります。

ビジネスの世界も同様で、ニーズの多様化など社会環境の変化で、従来の
ピラミッド型の組織で上からの指示だけで対応しづらくなり、現場の状況にあわせた
判断や即応が求められています。

選手が自ら判断し行動を起こし、最高の能力発揮ができるための教育訓練
「自分で考えさせるトレーニング=コーチング」は、スポーツ界だけでなく
ビジネス界や教育界にも応用されるようになっています。
(参考文献:コンサルティング・コーチング(社)中小企業診断協会)

この続きは、また次回にお話します。どうぞお楽しみに(@^^)/~~~
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