資料の視覚の効果を上げるために。
前回は、話し方についてのコメントでしたが、
今回は、資料作成において、視覚効果を上げるためのポイントについて
お話します。

これまでに内容を熟考し、既にたくさんの資料と情報に基づいたコンテンツが
皆さんのお手元にあるとしましょう。お客様へのプレゼンテーションでは、
伝えたい情報や話したいことを資料の中に出来る限り盛り込みたくなります。

しかし、営業現場の時間的な制約のある中でのプレゼンでは、伝達効率の追求を
最優先しなければなりません。

そのためには、蓄積した情報を今度は、吟味しながら「そぎ落とす」という作業を
重ねて、その商品やサービスについて最もお客様に伝えたいことを最小の単位に
なるまで、コンパクトに圧縮したキーワードや図に変えていく作業が必要になります。

この作業を通して、その商品やサービスが、お客様のどんなニーズに合致していて、
競合に対してどのような差別化のできる強みがあるのか、
あらためて確認することにつながります。

情報を集めてつなげる作業よりも、思考の繰り返しと決断の要るつらい作業で、
投げ出したくなることもありますが、選りすぐって作ったキーワードと図の集合体は、
お客様の興味を効果的に引き出すのに、充分なツールになっているはずです。
後は、適切な言葉をかぶせることになります。

今までこの資料を作るまでに繰り返した思考が、かぶせる言葉や話の切り口を
選ぶのに大きな助けとなるはずです。
「話す技術」をマスターする練習は、この後で充分だと考えます。

次回は「話す技術」についてコメントいたします。
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